2022年 12月 29日
日本に帰国してすでに5ヶ月経ちました。中国で長く暮らした人の共通の悩みは中国の通貨である人民元での蓄えをどうするかということです。まずは中国で人民元から外貨へ両替して送金もしくは持ち出すわけですが、これがなかなかややこしい。外国人の場合は納税証明書か何かが必要らしいです。わたしの場合は、数年前に引退しているので、この方法は早々に諦めました。聞くところによると額は少ないですが、窓口での両替は出来るので毎日窓口に通えばそこそこの額にはなるそうです。さすがにこれも試してはいません。中国人の場合も制限があって年間で5万米ドルまでしか外貨の購入が出来ません。ということで、そこそこの金額を中国の銀行に残してくることになります。
その中国の人民元を日本で消費する方法についていくつか書いておきたいと思います。
[ Alipay/支付宝での支払い ]
PayPayの店側のQRコードの下に支付宝と書かれていることからも分かるように日本でも中国の支払いシステムである支付宝が使えますが、残念ながら中国人しか使用できません。そのため詳しいことは私に分かりません。一説によると、年間10万人民元まで消費出来るらしいです。
[ 日本のATMを使用する ]
日本の銀行やコンビニATMに海外の銀行カードを入れて現地通貨残高を日本円として引き出すことが出来ます。ただし銀行によって手数料や為替レートが違うので色々試してみる必要があります。以前は日本側は三井住友銀行のATMが良いと言われていましたが、最近の情報によるとセブン銀行のATMが良いそうです。実際に試してみてかなり良さそうなので、今回はセブン銀行だけで他のATMは試していません。
試してみて分かったのは中国側の銀行に大きな差があることです。
- 中国銀行: レートやや悪い。3万円までしか降ろせない。
- 工商銀行: レート悪い。3万円までしか降ろせない。
- 浙商銀行: レートかなり良心的(アプリで確認する当日のレートと大差なし)。10万円まで降ろせる。
- 平和銀行: レートかなり良心的。10万円まで降ろせる。
ということで大手銀行より中小の銀行の方が良さそう。
これは日本人、中国人変わらずに利用できます。年間の制限は支付宝と合算で10万元らしいです。これは中国で外貨を購入する年間5万米ドルとは別枠と思われます。
[ iPhoneのウォレットでSUICAにチャージする ]
これはかなり裏技的方法なのでいつまで使えるのか不明です。わたしのiPhoneには中国銀行の銀行カードがApple Payで使用できるようにしてありました。加えてモバイルSuicaを追加するとSuicaへのチャージが中国銀行の人民元残高から行えます。
Apple PayからSuicaへのチャージには入り口が二つあります。Suicaアプリから入る方法とウォレットから入る方法です。以前は、どちらからでも中国銀行のカードが選択できましたが、今現在はウォレットからチャージする時のみ中国銀行のカードが選択できます。ATMの場合と違って手数料が無いみたいでトータルで考えるとレートは悪くありません。また、噂ですがATM等を利用した時の年間10万元の枠外らしいです。ということでいつ使えなくなるか分かりませんが、かなり有効な人民元消費手段と思います。
#
by chinabrowse
| 2022-12-29 16:36
| 日本にて思う中国